叙勲受賞の感激!

高 嶋 禎 一(高校7回生)

 平成28年秋の叙勲に際し、はからずも「瑞寶双光章」を受賞しました。
 昨年11月10日、文部科学大臣より勲記・勲章の伝達を受け、妻とともに皇居へ参内、豊明殿において天皇陛下に拝謁しお言葉を賜りました。その後、宮中において写真撮影があり感謝の極みでございました。これも偏に長年に亘って皆様方より頂きましたご指導ご鞭撻の賜物と深く感謝申し上げます。

 私は、昭和30年3月 嘉穂東高校を卒業し(7回生)法政大学法学部へ入学。卒業後民間会社に勤めておりましたが、故あって九州に戻り、昭和36年「九州大学」に奉職、国家公務員となりました。その後、「北九州高専」「徳山高専」「佐賀大学」「広島大学」そして「鈴鹿高専」と歴任し、平成9年3月末日を以て36年にわたる国家公務員生活を終えました。
この間の私の職務の大半は学生のお世話をすることで「入学試験の実施、学生の健康管理、修学旅行や体育大会の企画・立案、学生寮や学生食堂の運営、外国人留学生の受け入れ」等々で、あっという間の36年間でございました。

 この度受賞しました瑞寶章は「公共的業務に長年従事した人」が対象になっており、私のような者がこのような栄誉ある章をいただいて良いものか、悩んでいるところでございます。

 伝達式の当日は、朝5時半起床、朝食・着付け後、午前10時 伝達式場(国立大劇場)到着、文部科学省の係りの方から真っ白な大きなバラの花の記章を胸につけていただきました。男はほぼ全員モーニング、若干太り気味で禿げ頭、女性もピンク系の色留袖、頭は白髪でこちらも少々太り気味。文部科学大臣挨拶の後 伝達式、昼食を済ませ午後1時半バスで皇居に向かう。文部科学省だけでバス30数台とのこと、坂下門から皇居内へ、緊張が高まる。皇居の中庭で待つこと小半時、やっとバスを降りるようにとの案内あり。午後3時頃「豊明殿」に到着、宮内庁職員の方より諸注意があり、静かに待つ。大半80歳以上のお年寄りばかり。午後3時45分、天皇陛下のお出まし、緊張さらに高まる。感謝・感激・感無量、陛下のお言葉の最後に「ご苦労様でした。今後は心身ともに健やかにお過ごしください」と。目頭が熱くなる。陛下が我々の周りをゆっくり回られたあと退出され、じんわりと実感がわいてきました。

 その後記念撮影をして、東京駅へ移動後解散、タクシーにてホテルへ。戴いた勲章を胸に付け写真撮影。少し照れくさい。午後10時半、やっと終わって娘夫婦と4人で夕食。まずビールで乾杯、ビールの旨かったことこの上なし、最高でした。午前0時部屋へ。大変長い一日がやっと終わりました。これも偏に家族をはじめ多くの諸先輩方や友人・知人に頂いたご厚情の賜物と、あらためて感謝申し上げる次第でございます。
 本当に有難うございました。厚く御礼申し上げます。

2017年6月24日 第24回 同窓会福岡支部総会・懇親会
配布資料内記事より転載