近頃やっていること

田 中 義 則(高校12回生)

 私は、中学・高等学校を通じてブラスバンドでトランペットをやっていました。放課後には3時間もの練習を毎日やっていました。卒業して社会人になると、そういう機会がなくなり、トランペットとも無縁になってしまいました。

 昨年の初めに後輩から「トランペットを再開してみませんか」と誘われました。私としては、この歳で何十年も練習してないので音が出るのだろうかというのが一番の不安でした。後輩は、ヤマハ音楽教室に行って練習しているということでした。私もお試し教室というのが有りましたので、ちょっと冷やかしにでもと参加してみました。与えられたトランペットを吹いてみると音が出ました。もちろん全盛期のような音は出ませんが、それなりに?
 それから個人レッスンに通いマンツーマンで六ヶ月練習しました。音符の読み方は指使いはまだ覚えていましたが、トランペット演奏で大事な口の周りの筋肉などが衰えて、思ったような音が出ません。それでも どうやら演奏できるようになりました。

 そんな時に同窓会福岡支部で、毎年サックスを演奏している後輩の佐敷君に出会いました。彼は何年も前からボランティアで施設などを回り演奏しています。年間150回ほどのステージをこなし、レパートリーは400曲もあるそうです。彼から「一緒にやってみませんか」と誘いを受け、「どうなるかわからないけどよろしく」とお願いしました。これまでに5・6回演奏に行きました。場所は老人クラブ、ケアハウス、公民館、自治会等です。車に乗って楽器やアンプや衣装などを運び、演奏してカレーなどを食べて帰ります。ほとんどが無報酬です。
 嬉しいのは、演奏しているときに皆さんが喜んでくれる時です。観客はほとんどが70歳以上の方です。中には無表情の人もいますが、自分が知っている曲があるとニコッと笑ったり、一緒に歌ったりしてくれます。それが一番の報酬です。

 私もいつまで続けられるかわかりませんが、できる間頑張ります。

2017年6月24日 第24回 同窓会福岡支部総会・懇親会
配布資料内記事より転載